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みえ漁師 Seeds
新規漁業就業希望者向け県内漁業紹介動画
講座の概要
漁師になりたい方に、さまざまな漁法を紹介します。この回でお届けするのは一本釣り漁業です。
三重でも遠洋でのカツオ一本釣は長年にわたって操業されていますが、沿岸域で小型漁船を使ったマダイ、イサキ、イカ類などの一本釣や曳縄釣もさかんです。伊勢湾口から熊野灘沿岸ではトラフグを対象とした延縄漁業も行われています。
また、釣り漁業には、一本釣り漁業のほかに、船から複数の釣糸を下げて曳く曳縄、エサをつけた多数の針がついた縄をしかけて漁獲する延縄などがあり、対象となる魚種や地形によって方法がちがいます。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
乗組員 大川直輝さん
小さいときから釣りが大好きで、その当時から漁師になりたいという気持ちがあったので、そのまま大人になってもその気持ちが変わらなかったので漁師になろうと思って今しています。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
船頭 野呂和広さん
竿や手で釣りをする漁業を一本釣りといいます。
5月から8月まではカツオの一本釣り、9月から10月まではキハダの手釣りをやっています。
その後、11月から3月まではケンケンといわれる曳縄(トローリング)でカツオやビンチョウマグロなどを釣って漁場は熊野灘で、浮漁礁に行ったり魚群(ナブラ)を探しています。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
船頭 野呂和広さん
釣ったら釣っただけ儲けがでるので楽しいです。
やりがいは、釣った魚を仲買人たちに「今日はモノええなぁ」と言ってもらえることで、品質管理のために塩と真水の調合の努力を毎日続けてがんばっています。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
乗組員 大川直輝さん
カツオが大きいので、一本一本自分の腕で釣り上げたときの達成感を感じながら仕事できるのは魅力的だと思います。
やりがいは、好きなことを仕事にできているところです。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
船頭 野呂和広さん
カツオの一本釣りは、生きたイワシを餌にするので餌の確保が一番大変です。
その日その漁場で一番「大漁」になるよう臨機応変に考えることが大事です。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
乗組員 大川直輝さん
最初は操船やロープワークなどの基本が全く分からなかったので、覚えるのが大変でした。
言葉の話し方が違うので理解するのに時間がかかりました。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
船頭 野呂和広さん
最初はエンジン(の点検方法)や故障時の対応ができるように勉強します。
その後、中回り(餌や氷出し、魚槽の水温管理作業など)を行ってから釣竿を持って練習します。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
乗組員 大川直輝さん
漁業は天候や水揚げに左右されたりするので大変ですが、自分が好きなことを職業にするという面で、とてもやりがいを感じることができるのでぜひ挑戦してもらえたらなと思います。
●三重外湾漁業協同組合 紀北町 和栄丸
船頭 野呂和広さん
一本釣り漁業には自分の腕一本で釣って収入を得るという醍醐味があります。
独立も夢ではないと思います。
今、高齢化で若い漁師がいなくなっているので釣りが大好きで漁師になるのが夢という人がいればぜひ挑戦してほしいです。