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みえ漁師 Seeds
新規漁業就業希望者向け県内漁業紹介動画
講座の概要
漁師になりたい方に、さまざまな漁法を紹介します。この回でお届けするのは海女漁業です。
海女(海士)漁は古くから続く伝統ある漁法で、浜から泳いで近場の磯を漁場とする場合のほか、船に乗りあって沖の漁場まで出漁する場合があります。
また、海女には「徒人(かちど)」と「船人(ふなど)」があります。
徒人は、海女さんとして一般によく見る漁法で、水深5〜8mの比較的浅い磯に自力で潜ってアワビ、サザエなどを獲ります。
船人は、夫婦などの二人組で、水深10〜15m の深い磯場に海士が分銅につかまって潜り、獲物を獲ると合図して、船上の船主(トマエ)に引き上げてもらいます。
●鳥羽市石鏡町
大野愛子さん
三重県鳥羽市で地域おこし協力隊で海女の後継者を募集していることを知り、そこで興味を持ちました。
元々、小さい頃から海が大好きで、海洋学なども勉強してきたので、
いずれ海の見える場所で暮らしたいであるとか、海に携わる仕事に就きたいという思いがありました。
●鳥羽市石鏡町
大野愛子さん
好きな海で仕事ができることが一番楽しくて、海の中でも四季を感じられるんですよね。
海の中でもそれぞれ違うんですよね、特徴があって。
魚や他の生物に会えることが楽しいです。
仕事面では、個人事業主、自分が社長なので自由である。
漁に行く時の決まりごとがあるので、行く、行かない日は決められているが、
行く日であっても休みにするとか、自分で決められるので、サラリーマンとはちょっと違うというか。
その代わり、自由がある面全部責任は自分にかかってくので、
魅力と感じられるかは人によって変わるんでしょうけれど。
他の海女さんからもよく聞くのは「自由でいいよね」って皆さん言ってますね。
●鳥羽市石鏡町
大野愛子さん
私が理想を求めていた家から海の見える生活が一番違うと思います。
毎朝、水平線から太陽が昇ってくるのが見えます。
今までは非日常でしたが、今は当たり前のことのようで、ビルを見るのとは全く違う。
そこがまず大きな違いです。
町も今は人口が少なく、若い方も少ないので、一日中、町の中が静かで穏やかな時間が流れている気がします。
東京に住んでいる時は、隣に住んでいる人すら分からなかったのですが、
今は町中の人と知り合いなので、会えば必ず挨拶をするし、話もします。
おすそ分け文化もあるので、野菜や魚を。
本当に皆さんにありがたくしてもらっていて、孤独感を感じないし、町全体が家族、一つの共同体。
助け合って暮らしていることが都会とは違うと思います。
●鳥羽市石鏡町
大野愛子さん
海で仕事をしており、海から恩恵を受けるので、とにかく海を大切にしてほしいと思います。
海には神様もいますので、行動は全て見ていますし、それが返ってくると思って行動してほしいです。
先輩の漁師、海女、町の人の言うことを聞いてほしいです。
リスペクトして、彼らの何十年とした経験値はすばらしいので。
教えてくれるだけありがたいので、それを積み重ねて自分の財産にしていってほしいです。
事業者なので第一次生産業者としてぜひ誇りをもっていただきたいです。
第一次産業に関わるんだという覚悟を持っていただいて、
辛くても、それ以上に楽しいこともあると思いますのでがんばってほしいと思います。