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みえ漁師 Seeds
新規漁業就業希望者向け県内漁業紹介動画
講座の概要
漁師になりたい方に、さまざまな漁法を紹介します。この回でお届けするのは刺し網漁業です。
刺し網漁業は、読んで字のごとく網に刺さったり、または絡まったりした獲物を捕獲する漁法です。
海中に網を長く帯状に設置して魚やエビの遊泳経路を遮断します。
網を固定して設置する固定式刺し網は、伊勢湾ではカレイ類やクルマエビ、鳥羽から熊野灘沿岸ではイセエビを漁獲対象としています。
伊勢湾口では、漁船に網の片側をつなぎ、潮の流れや風などによって漂わせる流し網で、キスなどの底魚類も漁獲されています。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
代々、漁師の家系ということもあり、高校の時、高校を卒業してからも家の手伝いをしていて、刺し網などでイセエビがたくさん獲れたり色々な魚が獲れたりしていいなと思い(魅力を感じて)漁師の世界で生きていこう、跡を継ごうと思いました。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
岩礁帯(瀬の荒い漁場)に刺し網を仕掛けてイセエビや魚を絡ませて獲る漁法です。
夕方3時くらいに網を仕掛けに行き、翌朝5時くらいから網を揚げ(1時間から1時間半くらい)、イセエビを獲り、港にもどってきてイセエビや魚外しなどの作業をします。
獲ったイセエビを競りに出すため市場に持っていきます。
その後夕方3時まで網の修繕などを行いイセエビがいる場所に網を仕掛けに行きます。
県では70gより小さいイセエビを放流することになっていますが(三重県漁業調整規則:頭胸甲長4.2cm以下の採捕禁止)
和具は100gよりも小さいイセエビを放流するという資源管理の取り組みを行っています。
毎年、小学生の子どもたちに漁業体験を行っています。
夕方3時頃、漁場に網を仕掛けに行きます。
翌朝5時頃、漁場から網を揚げていきます。
漁港に到着後、網からイセエビを外します。
網捌き後、網の修繕作業を行い、次回の網掛けの準備を行います。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
10月1日から解禁で、4月末まで獲ることができます。
5月から次の10月までは、イセエビの産卵期に入るので獲りません。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
大漁した時や、網揚げの最中に水面からイセエビがゾロゾロ網に掛かっている時は嬉しいです。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
働けば働くほど稼げることや色々な魚の獲り方を学び、獲れた時の嬉しさなど様々なやりがいがあります。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
時化(台風)などで沖に出られずに何日も休みになると稼ぎがゼロになる。
以前からイセエビの資源管理を行っているが温暖化の影響で磯枯れ(磯焼け)で海藻が全くなく、漁獲量も減っていているので辛いです。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
何年経っても慣れませんが一人前になるためにガムシャラに動いて、頭を使って勉強して覚えて頑張っています。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
まずは網の修繕の仕方などを覚えること。
その次は網に掛かったイセエビを足が折れたりボロにしないように上手に外すことかな。
●三重外湾漁業協同組合 和具 大山丸
大山満さん
操船・地元の磯・岩礁帯など覚えることもたくさんありますが、体だけではなく頭も使いながら、やる気があれば何年かかるか分かりませんが出来るようになるので頑張ってください。