定められた検査基準に基づき、専門担当者が製品の品質を厳しくチェックしています
三重漁連では、製品を安心してお届けできるよう生産現場から加工場、取引先販売店等までを一連の流れとしてとらえ、消費者の皆様に高品質・高鮮度の食材を提供することを心がけています。
特に鮮度・品質・衛生面においては、食の安全・安心が大前提であり、三重漁連でも品質衛生面での専門担当として品質管理課を設け、毎日の製品検査や原料、工程、水質検査を行うことで、食品危害を未然に防止し安心して製品を利用していただけるよう、本会製品の安全性を証明する業務を行っています。
1. 微生物検査
品質管理課では毎日の製品や原料、使用水の微生物検査を行うことで、食品危害を未然に防止するとともに、本会製品の安全性を証明しています。
新商品の開発時には、保存検査を実施することで製品の消費・賞味期限設定に必要なデータを提供しています。また、製造工場内の拭き取り検査を実施することで、清掃方法の改善やマニュアル作り、高水準の衛生的な施設の維持管理に役立てています。
2. 理化学検査
理化学検査は主に「品質管理検査」、「栄養成分検査」、「水質検査」の3つに関して実施しています。品質管理検査では魚の鮮度の指標となるK値やVBNなどの測定を行うことで、活きの良さ、鮮度の良さなどを調べています。またアレルギー様食中毒の原因となるヒスタミンの定量を行うことで安全性の証明もしています。養殖魚については残留医薬品の定量試験を行うことで安全性の確認をしています。栄養成分検査では、たんぱく質や脂肪など一般成分を調べることで商品開発に必要なデータを提供しています。また、継続的に水産物の旨味成分などを調べることで産地による特徴や季節的な品質の変化を調べています。水質検査は各工場で使用されている水や氷の安全性を定期的に調べています。
3. 放射性物質の検査
原発事故による食品の放射性物質汚染が心配されることから、三重漁連では安心・安全な食品をお届けするため、平成24年3月より放射性物質検査を実施し原料や製品の安全性を確認しています。
4. その他の業務
より良い製品を製造するために製造工程の検討や品質衛生管理の講習会を定期的に実施し、また、県を代表する水産団体という立場から指導的役割を担うため、漁業者や漁協職員、共同会社等に対して研修会や現場指導を通じて、水産物の安全な取扱いについて指導普及を行っています。